【富士山】須走ルート紹介|初心者の感想と体験談
2019年8月6〜7日に須走ルートから富士山を登りました。2回目の富士登山です。
まずはじめに感想を一言で言うと『結構キツイやんけ‼︎』って感じでした(笑)
初めての富士登山は吉田ルートを使って山頂まで登りましたが結構あっけなく登頂できた記憶がありました。2回目は嫁と2人で富士登山に挑戦したのですが同じルートでは面白くないと思い須走ルートを選びました。
高山植物が見れて女性にも人気とネットで書かれていたのを見たので結構楽勝で登れるかと思っていましたが、完全に須走ルートを舐めていました(笑)
今回は富士登山2回目の感想と体験談紹介していきたいと思います。
【12:40 須走口5合目 1970m】
富士あざみラインから登山バスが運行されています。マイカーを臨時駐車場に停めてバスで30分程(往復1800円)走ると須走口5合目に到着です。
御殿場駅(往復2060円、約1時間)新松田駅(往復3100円、約1時間半)からも登山バスが出ているのでマイカーで来れない方でも須走口5合目まで来れます。
須走口5合目は吉田ルート5合目と比べてこじんまりとしています。観光地感も吉田ルートと比べると薄く、ガヤガヤとしたのが好きでない人は須走ルートおすすめですね。お土産屋も2件あり食事やトイレ休憩も出来るので安心して下さい。山小屋スタッフはアットホームな感じで話しやすい人が多いです。
しかし須走口5合目の標高は1970mで吉田ルート5合目の標高2305mと比べると低い位置にある為、その分歩く距離が長くなるのでしんどいですよ〜!当たり前ですが(笑)
5合目にある山荘菊屋で昼食をとり1時間ほど休憩し高度順応をしました。
【13:40 富士登山開始!!!!】
富士山保全協力金1000円を払いスタートです。環境保全の為に集めてるお金なのでみなさんちゃんと払いましょう!
登り始めると直ぐに古御岳神社があります。富士登山の無事を祈りました。
これらが高山植物なのかわかりませんが、吉田ルートと比べると植物の数が多いです。
前半は景色がどんどん変わっていくので飽きずに登山を楽しめます。吉田ルートは全然景色の変化が無かったですし、人が多く重機で工事していたり仮設トイレ等も多くあり観光地感が強かったです。
【15:00 長田山荘 6合目 2400m】
ここまで来るのに思ったより時間がかかりました。大学生らしきグループが登り始めて30分もないくらいの地点で6合目はまだかな?とボヤいてましたが、そんなに甘くはありません(笑)やはり5合目で事前に食事やトイレを済ませておかないとキツイですね。6合目で少しだけ休憩して出発しました。
【15:45 瀬戸館 本6合目 2700m】
6合目〜本6合目の距離はそんなに長くありません。ここまで来ると結構疲れてくるので少し長めに休憩。牛丼など色々メニューが豊富なのでガッツリ食べれます。
こんな感じで眺めの良いテーブルで休憩が取れます。凄く気分がよかったです。宿泊予定の山小屋までまだ先が長いのでぼちぼち出発です。
本6合目からもまだまだ緑がありますが、さすがに2700mを超えるとだいぶ少なくなってきましたね。
【17:00 大陽館 7合目 3090m】
「太陽館」ではなく「大陽館」です。「テンでダメな山小屋にならないように」ということで名前にテンを付けていないらしいです。
大陽館の手前くらいからスッカリ緑もなくなりました。ここからは本当に代わり映えのない景色が続きます(笑)
【18:00 見晴館 本7合目 3200m】
代わり映えのない上に結構長く急な坂道をひたすら登りやっと宿泊予定の見晴館に到着しました。吉田ルートなら2時間半くらいで5合目(2305m)〜8合目の太子館(3100m)まで登ってしまったんですけどね!須走ルートなかなかキツイです!
須走ルートは人が少ないとはいえ、山小屋は宿泊客でいっぱいでした。個人的に須走ルートの見晴館より吉田ルートにある太子館の方がスペースが広くてゆっくり休めた気がします。
【20:00 就寝】
夕食を済ましてから山小屋からの夜景を眺めていました。消灯時間は20:00なので早めの就寝です。夜中に起きて山頂で御来光を見るパターンと朝まで寝て見晴館前で御来光を見るパターンに分かれてます。見晴館は別館もあり夜中に山頂を目指す人たちは別館で宿泊してるような感じでした。私たちはゆっくり過ごしたいので朝に起きて見晴館前で御来光を見ることにしました。
【4:00 起床 御来光】
高山病の軽い症状なのか寝る時に呼吸が浅くなって息が出来なくなりなかなか寝つけなかったです。前回も同じ症状で寝つきが悪かったです。今回は体調を充分整えていたんですけどね〜。まぁ何はともあれ無事に御来光を見ることが出来ました。
山頂でなくても凄い人の数です。宿泊している山小屋の前で御来光を見れるのはとても楽でよかったです。夜中に山頂に登って御来光を見るのってなかなかキツイですからね。
この後すぐに朝食を食べて6:00に山小屋を出発しました。
【6:20 下江戸屋 8合目 3350m】
山小屋でゆっくり休めたのですんなりと8合目まで到着です。深夜の登山だと危険が伴いますし渋滞が発生します。やはり体調面も考えると朝に出発が無難ですね。
山頂で御来光を見られた人達の下山ラッシュです。凄い行列でした。落石などに注意しましょう。
【6:45 上江戸屋 本8号目 3400m】
本8合目は結構賑わってるイメージでした。休憩スペースも広いです。
カラフルな旗があって良い感じの写真が撮れます(笑)しかしここまで来るとしんどすぎますね。まわりでは携帯酸素を使用する人も増えてきました。
私は初めての富士登山で携帯酸素の効果を全く感じることができませんでしたが、2回目の富士登山で少しだけ効果を感じる事が出来た気がします。嫁は効果を充分感じる事ができたみたいです。携帯酸素は絶対に必要かと言われると私は必要でないと思いますが、不安な方は持っていくといいと思います。
【7:10 御来光館 8.5合目 3450m】
富士山山頂に最も近い山小屋『御来光館』です。布団や枕を普通に外に干してるのを見て笑ってしまいました(笑)洗濯機とかあるはず無いのでファブリーズ振りまくりです。ライブカメラも設置されていて周辺の天候を確認することができます。便利な時代ですね。ここまで来ると山頂まであと少し!!
途中でいくつか鳥居が建っていて柱に大量の小銭を差し込んでいます。ご利益とかあるんですかね?正直言って地面に小銭が散らばって汚れるだけなのでやめた方がいいかもしれませんね。頂上に賽銭箱があるみたいなのでそこに入れた方がいいかもしれません。
【8:30 富士山山頂 到着】
ついに富士山の山頂に到着です!
お疲れ様でした!!さっさと下山して温泉入ってビールでも飲みましょう!と言いたいところですが、これで富士登山は終わりではありません(笑)
富士山の山頂にある火口の周りをぐるっと一周歩くお鉢巡りを終えないと富士登山を達成したとは言えません!とは言え体調が優れない方は無理をせずに下山をした方がいいです。下山自体も結構キツイ上にお鉢巡りもなかなかキツイので体力と相談してから挑戦してください。
ちなみに私の初めての富士登山はお鉢巡りをする事なくあっという間に下山してしまいました。山頂で御来光を待っていたのですが9合目まで降りないと御来光が見えない可能性があったので急いで降りてしまいました(笑)
前回はお鉢巡りにあまり興味が無かったのですが、お鉢巡りを経験すると富士山の壮大さを一層感じれるので体験した方が良いと思います。
富士山の山頂ではお土産屋やトイレ、自動販売機が完備されています。重機も並んでいて日本一高い山の上とは思えないくらい設備が整っています。
【9:15 お鉢巡り 開始!!】
山小屋でガッツリご飯を食べたかったのですが、クソ高いし持参したカロリーメイトが余っていたので軽い食事休憩を取ってから出発です。
結構疲れていたのですが、富士山火口を一目見た瞬間に感動して一気に元気になりました!前回こんなに壮大な景色を見ていなかったなんて凄く勿体無かったなと思いました。
永遠と歩いていきます。お鉢巡りにかかる時間は90分らしいです。90分で終わる気がしない。
山頂にある郵便局です。しんどすぎて興味がありませんでした(笑)なぜか結構人気でしたよ。
真の日本最高峰の剣ヶ峰の手前の坂道です。凄い急坂でしんどすぎです!!四つん這いになって歩いてる人もいました(笑)その気持ちは充分わかります(笑)
【10:20 剣ヶ峰 到着 3776m】
ついに日本の最高峰に到着です!お疲れ様でした!さっさと下山して温泉入ってビール飲みたいのですが、お鉢巡りはまた半分くらい残っています。
永遠と歩き予定より少し遅れて100分程でお鉢巡りを終了しました。
【11:00 下山 開始】
ついに下山開始です。須走ルートは砂走りという下山ルートを通ります。砂埃が舞うのでサングラスとマスクは必要かと思います。
本7合目まで60分くらいで下りてこれました。
少し長めの休憩と山小屋に忘れ物があったので山小屋に立ち寄ったので砂走りまで少し時間がかかってしまいました(泣)
【13:00 砂走り】
途中から吉田ルートと別れて7合目から砂走りと呼ばれる砂利道を一直線に下ります。砂走り5合目までトイレが無いとネットでは書いてあるので注意です!途中でルートを逸れるとトイレがあると看板が立っていた気がしますが自己責任でお願いします。
富士山では無理をせずトイレを見つけると済ませておくのが無難ですね。
【14:00 砂払い5合目】
体力の限界がきている時の砂走りは本当に辛かったです。ネットで砂走りが名物とか色々と書いてますが、普通にキツイし同じ景色を一直線に1時間近く歩くのは凄く飽きます。
ここでも山小屋が営業していましたが早く下山したいので休憩も取らずスルー。山小屋の人に失礼かもしれませんが、ここでゆっくりしていく人っているんですかね?(笑)
ここからは樹林帯となっています。しかしやっと砂走りを抜けれたと思っていたのに普通に砂走りと同じ様な地面が続いていてガッカリしました。しかもここからまだ地味に歩きます。詐欺にあった気分でした(笑)
【14:30 須走口5合目 下山終了】
ついに下山終了です!前回の吉田ルートの感覚で登りましたが余裕で須走ルートの方がきつかったです。お鉢巡りをしていなかったとしても須走ルートの方がキツイと思います。富士登山のベテランチックな人と話していたら須走ルートはなかなかキツイですよねと言っていました。まぁ1度吉田ルートを登ったことのある人は挑戦した方がいいと思います。いかに吉田ルートが簡単であったか実感できます(笑)
【須走ルートの感想】
須走ルートの感想は何回も言いますが、思った以上にキツイ!です(笑)
吉田ルートを登った事がある方は是非とも須走ルートも挑戦してもらいたです。
須走ルートを登る事で更に富士山の事を知る事ができます。
そして他のルートにも挑戦したいと思えるようになり、いつか残りの2つのルートも登る予定です。
みなさんも夏の思い出に富士登山を楽しんでみてはいかがでしょうか?