【富士山】初心者は必見!富士登山のトイレについて説明
こんにちは!
今年も夏に入って富士山の山開きシーズンが始まり、多くの登山客が富士登山を楽しむことになるでしょう。
今回は初めて富士登山をされる方のために、富士山のトイレ情報について説明していきたいと思います。
【①富士山のトイレは有料】
まず富士山に登ったことのない人は驚くかと思いますが、富士山の登山道にあるトイレは全て有料になります。チップ制となっているという情報がありますが、富士山のトイレの維持管理の為に必要な経費となるので絶対に払いましょう。料金は100〜300円くらいなので100円玉をたくさん用意していく必要があります。
しかし有料だからといって特別綺麗な訳でもないです。
【②トイレには種類がある】
富士山には街中にあるような普通のトイレはありません。高所では水の確保が難しいため水洗式ではなく、環境に優しいトイレが何種類か設置されています。
『浄化循環式トイレ』
カキの殻などを利用したトイレです。カキの殻などの特殊な形状をしたものは微生物の住処となり、し尿などの汚水を綺麗に分解することができます。利用する人が増えると水に色が付くみたいですが無臭です。トイレットペーパーなどは捨ててはいけないので注意しましょう。専用のゴミ箱があるのでそちらに捨てて下さい。
『焼却式トイレ』
し尿などを水を使いポンプで焼却室まで送り燃やして減量させ乾燥し回収するトイレです。灰にすると1000人分のし尿が茶碗1杯分になるみたいです。大量の紙を捨てるとポンプが詰まるので注意しましょう。
『バイオ式トイレ』
オガクズや木のチップを使い微生物の繁殖に最適な環境を作り、その上にトイレを設置します。そして処理槽の中で微生物がし尿を分解してくれるトイレです。定期的にオガクズや木のチップの交換は必要ですが使用後は肥料としても再利用できます。タバコを捨てると火災の元なので捨てないで下さい。またこちらもトイレットペーパーを捨てるゴミ箱が設置されている場所もあるのでよく確認しましょう。
『汲み取り式トイレ』
トイレの地下部分にタンクを設置し、し尿がたまると専用車で回収するトイレです。
昔は富士山のトイレはため込んだし尿を夏山シーズン後に山肌に放流する方式をとっていました。し尿は山肌に吸収されますがトイレットペーパーは山肌に残され『白い川』と呼ばれていました。富士山は昔『世界一汚い山』と海外の登山家から言われていたみたいです。
山肌に放流したし尿や富士山周辺の樹海に不法投棄された産業廃棄物が世界一汚い山と言われていた理由です。
【③携帯トイレについて】
トイレにお金を払うのは嫌だ!節約したい!と言う人もいるかと思います。そんな方は携帯トイレを使用する方法もあります。
携帯トイレのメリット
・持ち運びができる
・トイレ渋滞に悩まされない(混雑時のトイレは40分待ちになる時もあるみたいです。)
・次のトイレ休憩所まで我慢ができない時や子供連れのファミリーにもオススメ
・意外と臭いが気にならない(消臭剤、凝固剤が入っている)
携帯トイレのデメリット
・富士登山ではプライベートスペース確保が問題
樹林帯が少ない富士山では携帯トイレを使用する為のスペース確保が難しいです。簡易テントや銀シートなどを使用し目隠しをしてトイレをする方法もありますが、あまり現実的ではありません。それでも携帯トイレやテント、シートを用意しておけば、いざという時に助かるのは事実です。
有料トイレ、携帯トイレどちらを利用するかは本人の自由ですが、トイレをしなくて済むように水分を取らずに登山を続ける事はとても危険ですので注意してください。高山病のリスクが上がります。
【④各ルートのトイレ箇所について】
富士山には多くのトイレがあります。それでも混雑時には行列ができるほどです。トイレ待ちに20分は当たり前らしいです。私は混雑時に登ったとこがないのでトイレ待ちをした事がありませんが。ここでは各ルートのトイレ個数を載せておきます。
・吉田ルート登り7箇所
下り5箇所
・須走ルート登り9箇所
下り5箇所
・富士宮ルート登り、下り8箇所
・御殿場ルート登り6箇所
下り5箇所
だいたいトイレは5合目、山頂、山小屋付近にあります。6割の登山客は吉田ルートを登るので混雑が予想されます。吉田ルートを選択した場合は無理をせずトイレを見つけるとトイレ休憩をとるのが無難かと思います。
【まとめ】
だだがトイレ、されどトイレ。富士登山をするにあたってのトイレを侮ると痛い目にあいますよ。しっかりと情報収集と体調管理をして楽しい富士登山にしてください。このブログが少しでも皆様の役に立てると幸いです。